タイ(タイ王国)を漢字で書くとナゼ「泰」「泰国」?漢字の由来は?

タイの日本語による漢字表記は漢字一文字で「泰(タイ)」。「泰国」と表記されることもあります。
確かに「泰」はタイと読むけれど、なんで「泰」?なんで「泰国」?と思ったので、タイの漢字表記について調べてみました。
タイ(タイ王国)を漢字で書くと?

タイの日本語による漢字表記は、「泰(タイ)」または「泰国」を用います。タイと言いたい場合は「泰」、タイ王国と言いたい場合は「泰国」を用いるのが良いと思います。
米、英、仏、独、伊、露などと比べると、あまり「泰」という表記に馴染みはありませんが、過去のニュースやGoogle検索では「日泰戦」「日泰関係」などの文字を見ることができます。
タイの漢字に「泰」が用いられた理由

漢字圏以外の国名や地名を漢字で表記する場合、多くは発音が近い音訳による当て字をするのが一般的ですが、タイの漢字には中国語表記と同じ「泰」がそのまま用いられています。「泰」の漢字は音読みでタイと読むので、中国語表記をそのまま用いても特に違和感ありませんね。
「泰」の漢字には訓読みで「やす-い」「やす-らか」等の読みがあって、「やすらか」という意味を持ちます。タイを象徴する動物「象」のイメージとも合ってますね。
ちなみに中国語でタイは「泰国(Tàiguó)」で、読みをあえてカタカナで書くなら「タイグゥオ」。英語でタイは「Thailand」で、読みをあえてカタカナで書くなら「タイランド」。どちらも「タイ」の読みが入っています。
タイ主要都市の漢字表記

タイの主要都市やタイに関連する漢字表記についてもまとめてみたいと思います。
バンコク:盤谷、曼谷

タイ王国の首都でタイ最大の都市「バンコク」。
バンコクの日本語による漢字表記は、主に盤谷、曼谷の2通りがあって、盤谷は、「盤(バン)」「谷(コク)」と音訳による当て字なのに対して、曼谷は中国語表記が由来となります。
シャム(タイの旧国名):暹羅、暹羅国

タイ王国の首都でタイ最大の都市「バンコク」。
タイは元々シャムが国名として定着しており、日本においても「暹羅(シャム)」が用いられていました。外交においても多くの書物で「暹羅国」と記されています。