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チューリップを漢字で書くとなぜ「鬱金香」?由来は花の香りから

チューリップを漢字で書くとなぜ「鬱金香」?由来は花の香りから

チューリップを漢字で書くと「鬱金香」。

しかし、チューリップの漢字は鬱金香と書きます!なんて言われても、チューリップに漢字なんてあったの?漢字の中にチューリップを連想させる要素無くない?そもそもチューリップって読めなくない?と思った人も少なくないと思います。

今回はそんな人の為に、チューリップの漢字について色々まとめてみました。

鬱金香(チューリップ)の漢字について

鬱金香(チューリップ)

チューリップの漢字表記には、「鬱金香(うっこんこう)」という漢字が用いられています。

日本で生まれた人にとってチューリップは子供の頃から身近な花だと思いますが、漢字で書いた事がある人はほとんどいないのではないでしょうか?

チューリップが和名で鬱金香(うっこんこう)と呼ばれるようになった由来を知れば、チューリップに鬱金香という漢字が用いられている理由がわかるので、チューリップの語源と由来に触れていきます。

チューリップの語源

鬱金香(チューリップ)

チューリップの語源はトルコ語「チュルバン」(ターバンの事)です。

トルコに駐在していたオーストリア大使が、チューリップの花の名前を尋ねたところ、通訳が誤ってターバン(チュルバン)に似ていると答えたのがヨーロッパに伝わりながら訛って「チューリップ」になったと言われています。

ちなみに英語でも「Tulip(チューリップ)」と言います。

鬱金香(チューリップ)の漢字の由来

鬱金香(チューリップ)

チューリップが日本に伝来したのは、江戸時代後期だと言われていて、チューリップが日本に入ってきた時に中国語表記をそのまま当てたのが鬱金香(チューリップ)の漢字の由来です。そのため、和名では鬱金香(うっこんこう)とも呼ばれます。

中国語としての鬱金香の漢字の由来は、チューリップの香りが鬱金(ウコン)に似ていたからなんだそうです。

ウコンに香りが似ているから「鬱金+香」で「鬱金香」になったんですね!

鬱金香(チューリップ)の漢字まとめ

鬱金香(チューリップ)

チューリップの語源や漢字の由来に触れてきましたが、難読漢字に分類されるとおり、やっぱりチューリップはカタカナでの表記が一般的だと思います。

童謡チューリップの歌い出しでも「咲いた~♪咲いた~♪鬱金香の花が~♪」と漢字で書くと、ちょっと違和感があります。 「チュー(接吻)」+「リップ(唇)」で「接吻唇(チューリップ)」の方が分かりやすいと思いますが、これだとちょっと童謡には使えませんね。

一見、漢字表記がなさそうなカタカナ表記が一般的なお花にも、意外と漢字が当てられているので、いろいろと調べてみるのも面白いと思います。

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